「影なき男」
~あらすじ~
発明家ワイナントの愛人が殺され、容疑は行方不明のワイナントにかけられる。彼と旧知の元探偵ニックが捜査を依頼されるのだが、今は大金持ちの奥さんと結婚して悠々自適な毎日を送るニックはなかなか重い腰をあげない。やがて次々と殺人が起こり、事件は意外な展開を見せる…
というわけで、たまにはクラシック映画も見るのです。
原作者はハードボイルドの雄「マルタの鷹」のダシール・ハメットですが、
こちらの作風は一転して軽妙なコメディ。
この主役の元探偵ニックがかなり愉快なおっさんでして、
奥さんとのユーモア溢れるやりとりが非常に味があって面白かったです。
たとえば、容疑者の娘がニックを頼りに訪ねてくるシーン。
切羽詰まって泣き崩れる娘を抱きしめて慰めているところに
運悪く奥さんのノラが部屋に入ってくるんであります。
わわ、嵐のヨカーン!
が、ここで何か言い訳でもするのかと思いきや、ニックはおもむろに
「べーっ」と顔を伸ばして見せて、更に娘を抱きしめちゃうんですよ。
ノラもノラでわざと「イーッ」と顔をしかめて見せるんだけども全然怒っていない。
気づいて慌てる娘に「いいのよいいのよ、洗面所はあっちね」なんて
余裕のコメントをかますのであります。
くっは! この夫婦通じ合ってるよー! と惚れた瞬間w
その他にも萌えポイント盛り沢山で、見ててニヤニヤする場面多数。
全体的な演出はやはりクラシックという感じではあるけれども
この二人のおしどり夫婦っぷりは今見ても古さを感じさせない魅力がありました。
脇役も個性的で、しかも意外に現代的なキャラ設定だったりします。
俳優陣に馴染みが無くても十分に楽しめる作品ですね。
当時も人気があったらしくいくつか続編が作られてるようなんですが、
私的にはその後の話より、二人の馴れ初めが無性に知りたい今日この頃。
探偵と大金持ちの娘がどうやって出会って結婚したんでしょうかね。
それだけで一遍作れそうで、妄想が広がります。

原題:THE THIN MAN
製作:1934年
監督:W.S.ヴァン・ダイク
出演:
[ニック・チャールズ]ウィリアム・パウエル
[ノラ・チャールズ]マーナ・ロイ
[ドロシー・ワイナント]モーリン・オサリヴァン
[ジョン・ギルド警部]ナット・ペンドルトン
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生まれ変わったFMV-DESKPOWER。





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